当社が買換え車としてプリウスPHVを選定した理由を記載します。
2017年3月、現在乗っているプリウス(2007年購入の第2世代)からの新車への買い替え検討を始めた。
当社で使用する車として重要点(仕様、機能等)は下記(1)~(4)であることより、まず、これらを条件に車選びをした。
<重要点>
(1)安全性
運転者が高齢になっており、少しでも安全性が良い車。
衝突防止や、後ろの視界の広さなど
(2)大きめな荷物(貸家修理時の材料(1.8×0.9mのパネル等))が積める。
(3)燃費が良いもの
(4)快適な運転が出来るもの
運転時、加速時に違和感がない(スムーズは加速と静粛性)
運転し易い(車体が大き過ぎなく狭い道での走行や駐車時の操作が易しい)
Web上での調査や一般的情報から、下記①~⑧の車を候補とし、現物確認や試乗確認をした。
①安全性で日産セレナ(自動運転)
②静粛性で日産リーフ(電気自動車)、ノート(e-Power)
③安全性、視界でスバル車(レボーグ1.6Lターボ、インプレッサ2.0L)
④安全性、視界でフォルクスワーゲン(Golf Variant Connect 1.2Lターボ)
⑤視界、荷物でトヨタ車 カローラフィールダー(ハイブリッド)
⑥燃費、快適運転、スタイルでホンダ車(JADE ハイブリッド)
⑦安全性、快適運転、荷物でレクサス車(CTハイブリッド、NXハイブリッド)
⑧安全性、燃費、快適運転でトヨタ車 プリウスPHV
①日産セレナ試乗感想
まず見た目の第一印象は大きいと言う感じ。
今でも駐車場での駐車操作で気を使っているので、長い点が気になる。
車の幅はプリウスより小さいので意外であったが。
試乗してみての第一感想は加速時の反応の遅さだ。
次に自動運転や車線キープなどの機能を一般道ですが、少し試した。
横に乗っている販売員の方の指導を受けながらですが、慣れないためか、運転に集中できない時もあり、何となく不安を感じる。
②日産リーフについては数日間の貸し出しサービスがあり4日ほど借りた。
運転時の静粛性はよく、1番気持ちよく感じたの加速時でした。
非常にスムーズで、静かで、しかも立ち上がりが早い加速でした。
借用中にバッテリーの充電量が少なくなり、少し離れたところへ行く時に、走行不能になる可能性を感じ、日産の販売店で充電をしました。
充電開始時の充電量は63%。
そこから充電を開始し30分ほどで83%まで充電し一旦充電が停止しました。100%まで充電したかったので、再度充電を開始しました。
しかし83%からの充電スピードは非常に遅くなり、83%から1%充電するのに10分もかかり、結局20分で2%ほど充電して、結局85パーセントであきらめました。この充電の長さは何か操作上の手違いがあるのかもしれませんが。
充電ステーションの人が不在の為、問合せ出来ず原因は不明のままです。
日産リーフにした場合の不安を感じました。
この充電の遅さ、1回の充電での走行距離の短さ、遠出をした時の充電スポット等の確保、出先でのその充電時間の確保などの心配や、煩わしさ感じた。
次に日産ノートを使用しました。
日産ノートは新しい方式の電気自動車である。
車の駆動はすべてモーターだが、モーターを動かすための電気はエンジンの回転による発電によるものだ。
試乗してみての感想は、基本的には日産リーフと同じような気持ちの良い走行であった。日産リーフほどの重厚さは無いが。
また時々エンジンが起動したり少し強めの加速のときにはエンジンも起動する。
私の車の条件としてある程度の荷物がつめなければならないのでこの車は対象外とした。
③スバルのインプレッサを試乗。
まず最初にアクセルを踏んで車を動かし始める時、急に飛び出すような感じがあり、私がいつも乗っている車との 違いを強く感じる。
これは慣れの問題かもしれませんが。
普通の定速運転では快適だが、加速ではやや力不足や、スムーズさにかけると感じた。
車線キープ等の機能も確認したが、良い感触でした後方視界もまずまず。
その他安全装備等は高いレベルにあり良い。
荷室の奥行き長さが少し不足。
次にスバルのレボーグを試乗
アクセルの感触、加速の感触はかなり良い。
静粛性は電気自動車に少し劣るが、ほぼ満足。
安全関係も現時点の最高レベル。
後方視野も良い。
大きな難点は燃費。
ハイブリットに比べあまりにも差がある。
この点が大きなネック。
燃費の事は割り切って考えることもできるが。
この燃費以外ではレボーグは非常に良い印象。
④フォルクスワーゲンのゴルフを試乗
1.2リッターのエンジンとターボの組み合わせ
試乗しての感想はあまり良くない。特に加速時、一旦シフトダウンするような感じで、一時的にエンジンが高速で回転する。スムーズさも欠ける。
安全機能については、スペック上は良いように思う。
当方の使用には荷室の長さ不足。
⑤カローラフィルターを試乗
この車の特徴は荷室の広さと後方の視野。
ハイブリットでもあり走行、加速についてはは違和感ない。
安全機能がトヨタのセイフティーセンスCクラスで、満点ではない。
⑥ホンダのジェイドを試乗
スタイルが良く、ハイブリットであることよりで見に行くことにした。
試乗しての結果、トヨタのハイブリッドとはスムーズさとパワーで劣る感じを受けた。
⑦レクサス車を試乗
トヨタ系の車の高級車種も一応チェックしておきたいと思い、販売店を訪問、試乗した。
販売店では私の要望から2車種が候補として挙がりました
CTは値段が大衆車に近く手頃であるが、安全性の項目が十分はない事から検討対象から外した。
次にNXをチェックした。
条件である1安全性、2荷室、3燃費は問題ない。
試乗して4の快適運転性も良いが、車体が大きすぎる点が気になる。
さらに高価格(500万円程度)である。
⑧プリウスPHVを試乗
後方視野が現行プリウスより良い事より、検討することになり、試乗した。
EVモードでの試乗は、日産リーフと同程度の快適さで、最高レベルであった。
安全性機能も最高レベルである。
車体がコンパクトの割に、ハッチバックである事より長い荷物も積載可能。
値段は一般プリウスより100万円高い。
国の補助、県の補助、市の補助により50万円程度の差になる事が期待できる事より、真剣に検討することにした。
充電設備による費用アップや、車の装備の見直しによる費用削減や、燃費削減による効果等も厳密に計算することにした。
この検討については後の記載を参照ください。
以上の各社、各車の比較を一覧表にまとめてみました。
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | |
安全性 | ○ | △ | ◎ | ◎ | △ | ○ | ◎ | ○ |
荷室 |
○ |
× | ◎ | △ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
燃費 | × | ◎ | × | × | ○ | ○ | ○ | ◎ |
快適性 | × | ◎ | ◎ | × | ○ | △ | ○ | ◎ |
購入費 | ○ | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ | × | △ |
総合点 | 6 | 8 | 11 | 6 | 11 | 8 | 10 | 11 |
↑ | ↑ | ↑ |
評価は×は0点、△は1点、○は2点、◎は3点として点数をつけると、上記の総合点の通りとなった。
総合点11点が3車種となったが、重要条件の「安全性」が△の⑤カローラフィールダーは落とした。
残ったのは、③スバルのレボーグと⑧プリウスPHV
両者を更に比較評価するために、トータル費用(購入費、補助金、税金、充電設備費、ガソリン代を含む)の概算を行った。
③レボーグ |
⑩プリウスPHV |
|
1、購入時(販売店見積り)の値段差 | 0 | 600,000円 |
2、国、県、市の補助金 | 0 | -500,000円 |
3、翌年、翌々年の自動車税軽減額 | -15,000円 | -29,500円 |
4、充電設備費用(200V普通充電設備概算予想で、機器10万円、工事10万円とした) | 0 | 200,000円 |
5、購入後のガソリン費用 (法的耐用年数6年で6万㎞走行するとし、実燃費はメーカ仕様の燃費×0.65とし、 ガソリン単価130円/kLとした。プリウスPHVはハイブリッド走行のみの前提*) |
750,000円 | 320,000円* |
1~5の合計 | 735,000円 | 590,500円 |
以上の概算より、プリウスPHVの方がトータル費用で144,500円(735,000-590,500)安い。
プリウスPHVは充電器による充電電力を使ってEV走行することができ、更にガソリン使用量を少なくすることが出来る。
当社の場合、帰社・駐車時は常に充電することにより、ガソリンと電気を含めた燃料費は上記32万円(*)から更に削減可能。
この削減額は今後の運用次第であるが、上記32万に対し3/4の24万円程度に削減でき、トータル費用は22万円程度プリウスPHVが安い判断した。
以上よりプリウスPHVに決定した。
プリウスPHVを使った場合のCO2削減量は、次のメニューCO2削減量で示す。
合同会社Antaku
〒700-0089 岡山市北区津島本町13-30