CO2削減量

一般のガソリン車であるスバルのレボーグの場合とプリウスPHVの場合の、1年間(1万㎞走行)のCO2排出量を算出し、プリウスPHVにした場合のCO2削減量を把握した。

下記表を参照ください。

 

  レボーグの場合

プリウスPHV

(通常のハイブリッドのみを使用した場合)

プリウスPHV

(EVモードを使用し、走行距離の内70%の距離を充電した電気で走行した場合)

車のカタログ値 燃料消費率

(km/L)

16

37.2

(カタログ電力消費率

  10.54km/kWh)

推定の実燃料消費率(km/L)*1 10.4 24.2

(推定の電力消費率6.85km/kWh)

  *1

1万km走行時の使用ガソリン量(L) 961 413 124(3000/24.2)
1万km走行時の使用電力量(kWh) 0 0 1,022(7000/6.85)

ガソリン消費によるCO2排出量

(CO2排出係数は一般ガソリンの2.32 kg-CO2 /Lを使用)

2,230 958 288(124×2.32)

電力消費によるCO2排出量

(CO2排出係数は中国電力の

0.7 kg-CO2/kWhを使用して計算)

0 0 715(1022×0.7)

ガソリンと電気の消費トータルの

排出CO2の量(kg)

2,230 958

 1,003  (288+715)

*1:一般に燃費と言われているが、実際は道路事情により異なり、車のカタログ値の燃料消費率に対し、私の経験(2代目プリウス)ではカタログ値×0.65程度であったことより、推定の実燃料消費率(km/L)はカタログ値×0.65とした。

以上の計算結果、プリウスPHVのCO2排出量は年間1,003 kg-CO2、

一方レボーグ(一般エンジン車)のCO2排出量は年間2,230 kg-CO2であり、

プリウスPHVは一般エンジン車に比べ、1/2以下のCO2排出量で使うことが出来ることになる。

 

一方プリウスPHVを通常のハイブリッドのみで使用した場合のCO2排出量は958kg-CO2ということになり、

これは、充電した電力を使わない方がCO2削減には貢献するということである。

これは予想外であった。

 

燃料費用の点では、電気のみによる走行の方が安いことは確かであるが、CO2は電気のみの方がハイブリッド運転より少し多いとの結果となった。

しかし、これはCO2排出係数が0.7kg-CO2/kWhと大きい中国電力の電気で充電した場合で、沖縄以外のその他の電力会社は20~30%低いので、充電電力のみを使った走行の方がCO2削減となる。

 

上記計算は、エネルギー管理士の一個人が各種データを集め、特定の条件下で考察・検討した結果であるが、

知識不足で間違っている所があるかも知れないことをご理解の上、参考にしてください。

 

また、上記の計算では、プリウスPHVの”EVモードを使用し、走行距離の内70%の距離を充電した電気で走行した場合”ということで、70%を仮定したが、当社の今後の運用で、70%がどの程度に出来るか検証していく予定である。